ChromebookでC言語(Colaboratory編)

Googleが提供するPython用のプログラミング環境として,Google Colaboratoryがあります.Pythonのプログラミングをするための環境ですが,クラウド環境でLinuxのマシンが動くことで動作しており,そのため,C言語のプログラミングもすることができます.

Google検索などで,「colaboratory」を検索して,Google Colaboratoryを立ち上げてください.

クラウドで立ち上がっているLinuxマシンにファイルを作るときには「%%file ファイル名」と記載したあとに,ファイルの中身を記述して,実行すればファイルが作成されます.ファイルの中身を変更したい場合には,colaboratoryのセルの記述を修正し,再度実行することでファイルの内容が更新されます.例えば,「hello.c」というファイルを作るときには,以下のようにすると作成することができます.

作成したプログラムをコンパイルして実行するには,新しいセルに

!gcc hello.c -o hello && ./hello

と命令すると実行することができます.colaboratoryからLinuxのシェルにコマンドを送るには先頭に「!」をつけるというルールです.「&&」は左の命令が正しく実行できれば,右の命令を実行するという命令で,コンパイルがうまくいったときに,プログラムを実行してくれます.実行結果は下図のようになります.基本的な使い方は以上です.

入力が必要なプログラムの場合は,それもファイルとして作成し,リダイレクションの機能で読み込ませるとよいです.例として,以下のプログラムを考えます.

このプログラムは3つの整数を受け取って動作するプログラムです.以下のように新しいセルを作成し,入力データをファイルに保存します.

以上で準備ができたので,コンパイルして実行します.コンパイルと実行には

!gcc test_stdio.c -o test_stdio && ./test_stdio < test_stdio.in

とすればよく,上記を実行すると次のようになります.

入力があるような場合にも簡単に実行することができましたね.Google Colaboratoryは自身のパソコンにコンパイラをインストールする必要がなく,すぐに利用できます.ぜひ,活用してください.